吉屋信子「地の果まで」論

書誌事項

タイトル別名
  • Nobuko Yoshiya's <i>Chi-no-hatemade</i> and the Liberal Intellectualism of the Taishō Period
  • 吉屋信子「地の果まで」論 : 〈大正教養主義〉との関係から
  • キチヤ ノブコ 「 チ ノ カ マデ 」 ロン : 〈 タイショウ キョウヨウ シュギ 〉 ト ノ カンケイ カラ
  • ――〈大正教養主義〉との関係から――

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抄録

<p>大正八年に『大阪朝日新聞』で連載された吉屋信子「地の果まで」は、同紙の懸賞小説に一等当選したものである。これまで本作は類型的な〈大正教養主義〉の枠組みに捕らわれた小説と考えられてきた。しかし本作で示されるジェンダー/セクシュアリティのゆらぎは、最終的に〈教養主義〉的な〈人格〉の向上によって解決されたかのようでありながら、むしろ〈教養主義〉の欺瞞を明らかにして、それを相対化するものとなっている。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 62 (11), 45-54, 2013-11-10

    日本文学協会

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