ゼオライトを主体とした放射性物質の吸着剤の開発と応用
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- 松倉 実
- ユニオン昭和株式会社取締役市場開発部長
書誌事項
- タイトル別名
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- Development and Application of Zeolite-based Adsorbent for Radioactive Material
説明
福島第一原子力発電所では2011年の東日本大震災による津波の直撃を受けたため,敷地内に塩分を含む大量の汚染水が発生した。海水中に含まれていた妨害不純物の存在により,従来型の吸着剤では放射性核種を十分に除去することができず,選択的除去機能を強化した高性能吸着剤の開発が喫緊の課題となった。ゼオライトをベースとしたSr吸着剤,Cs・Sr同時吸着剤,ヨウ素吸着剤が開発され,現地に実践投入され汚染水処理に貢献している。更に,ゼオライトは使用済みフェロシアン化物中のCs安定固化に有用であり,今後燃料デブリ取り出し時に問題となるアクチノイド核種の吸着剤としても可能性があり,これらについても解説する。
収録刊行物
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- ゼオライト
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ゼオライト 35 (2), 64-74, 2018-04-15
一般社団法人日本ゼオライト学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238047166720
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- ISSN
- 09187774
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可