CKD-MBD治療 (1) ; ビタミンD製剤とカルシウム感知受容体作動薬

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  • ビタミンD製剤とカルシウム感知受容体作動薬
  • ビタミン D セイザイ ト カルシウム カンチ ジュヨウタイ サドウヤク

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説明

<p>二次性副甲状腺機能亢進症 (secondary hyperparathyroidism: SHPT) はCKD-MBDの主要な病態である. 1980年から2000年代にかけてビタミンD製剤が精力的に開発され, 2000年以降にはカルシウム (Ca) 感知受容体作動薬 (calcimimetics) の開発が進められ, これらの薬剤はSHPT治療の中心的役割を担ってきた. これまで開発されたビタミンD製剤は, カルシトリオールと比較した場合に血中Caやリン (P) 濃度上昇を回避し副甲状腺ホルモン (PTH) を良好に抑制することは明確に示されていないものの, 保存期CKD患者には心血管保護効果の可能性が示されている. Calcimimeticsは近年開発が進められ, PTHとともにCaやPの低下作用も有していることから生命予後改善の可能性が示唆されている. こうした背景から現在はSHPTとともに生命予後改善の観点から治療法が選択されるようになりつつある. 今後は新規calcimimeticsの長期効果やビタミンD製剤との併用の有用性などについての検証が重要な課題となろう.</p>

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