-
- 中島 英喜
- みずほ信託銀行/筑波大学大学院博士課程
書誌事項
- タイトル別名
-
- ドウテキ インシ モデル ニ モトヅク グローバル シサン シジョウ ノ リターン ヨソク ゲツジ リターン ノ ドウジ カクリツ ブンプ ノ ジゼン スイテイ
この論文をさがす
説明
<p>本研究は,先進17カ国の株式,債券,通貨市場に関する中島[2002]のリターン・モデルを「確率予測(同時確率分布の事前推定)」の観点から分析し,より有効なモデルと推定方法を検討したものである.分析にあたっては,(1)因子構造に基づく4種類の無相関制約,(2)各因子の動学構造の変更,(3)両者の相乗効果という3つの効果を考え,これらをDawid[1984]のprequential基準によって評価した.この基準は逐次的外挿評価に基づくものであり,一致性と漸近的効率性を有する.また,内挿バイアスを自然に回避できることから,AICのような漸近近似は不要である.さらに,構造変化の検出に優れているため,各モデルの頑健性を評価できる利点もある.検証の結果,上記3つの効果は,適用対象(因子の種類,資産クラス,大規模投機の有無)によって特徴的な差異を示すことが分かった.これは,グローバル資産市場に「因子構造に則した非定常性」が存在することを意味している.なお,こうした非定常性を考慮すると,モデルのリターン予測能カ(外挿)は大輻に向上するが,この場合,全ての非定常性を構造化するより,パラメータ制約やサンプリング戦略の変更といったアプローチを併用した方が有効である.</p>
収録刊行物
-
- 現代ファイナンス
-
現代ファイナンス 13 (0), 47-79, 2003-03-31
日本ファイナンス学会 MPTフォーラム
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390564238050731264
-
- NII論文ID
- 130007528232
-
- NII書誌ID
- AA11480424
-
- ISSN
- 24334464
-
- NDL書誌ID
- 6595947
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可