モーメント法を適用したバリア型アプローチによるデフォルト確率評価法の提案とその実証分析

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  • モーメントホウ オ テキヨウ シタ バリアガタ アプローチ ニ ヨル デフォルト カクリツ ヒョウカホウ ノ テイアン ト ソノ ジッショウ ブンセキ

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抄録

<p>企業の資産価値を株主資本と負債価値のポートフォリオとみなし,その平均および分散といった1次・2次のモーメントを推定した.このとき評価期間における変動がそのモーメントの動きに一致しながら,かつ幾何ブラウン運動に従う新たな変数を仮定し,その変数を企業の資産価値と見なすモーメント法を適用し,バリア条件を入れたデフォルト確率,EDP(Expected default probability)評価モデルを提案した.その結果,従来の資産価値パラメータ評価法によって得られたEDPに比べ容易に評価が可能となっている.さらに実証分析としてデフォルト企業について両手法を用いてプレーン型およびバリア型についてのEDPを評価し比較を行った.両手法共にEDPの時系列的な変化および企業間の差異など同様の傾向を示している.またプレーン型アプローチでは両手法で評価された数値が非常に近い値を示した.さらにバリア型アプローチでは今回の手法のEDPが従米の手法に比べ安定した評価が行われている.</p>

収録刊行物

  • 現代ファイナンス

    現代ファイナンス 30 (0), 61-74, 2011-09-30

    日本ファイナンス学会 MPTフォーラム

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