書誌事項
- タイトル別名
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- ギョウセキ ヨソウ ギョウセキ サプライズ ト バリューカブ コウカ
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抄録
<p>この研究の目的は,市場の過剰反応説によってどの程度バリュー株効果を説明できるかについて,日本の株式市場を対象に検討することである.本研究では,アナリストのコンセンサス予想に基づいて計算した市場のサプライズの符号と大きさで,市場の過剰反応をとらえる.この場合,バリュー株効果に対するもっとも直接的な解釈は,ファンダメンタルズを過小評価されがちなバリュー株は,業績サプライズがプラス方向に大きく出る傾向があり,その結果リターンは平均的に高くなる,というものである.もう一つの解釈は,バリュー株はポジティブ・サプライズに強く反応し,その結果平均的なリターンが高くなるというものである.バリュー株効果に対する業績サプライズの説明力は上記いずれの解釈についても限定的で,バリュー株効果についてはそれ以外に説明要因(リスク要因)があるはずというのが,分析から得られた結論である.論文末尾では,アナリスト予想から計算した株主価値推計値への株価のさや寄せ行動について,過剰反応説とは別個の市場非効率性仮説ととらえて説明する.</p>
収録刊行物
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- 現代ファイナンス
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現代ファイナンス 9 (0), 41-66, 2001-03-31
日本ファイナンス学会 MPTフォーラム
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238051293696
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- NII論文ID
- 130007528348
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- NII書誌ID
- AA11480424
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- ISSN
- 24334464
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- NDL書誌ID
- 5744959
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可