II.Problem list:POS/POMRについて,現状の患者プロブレムリスト 1.POMR(problem-oriented medical record)問題志向型診療録

書誌事項

タイトル別名
  • II. Problem list: POS/POMR, and current patient problem list; 1. Problem-oriented medical record
  • POMR (problem-oriented medical record) 問題志向型診療録
  • POMR (problem-oriented medical record) モンダイ シコウガタ シンリョウロク

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説明

<p>問題志向型システムPOS(problem-oriented system),それによって記載される診療録POMR(problem-oriented medical record)は,1969年に問題志向型診療録としてWeedによって提唱されたカルテの記載法の規範であり1,2),医学教育の重鎮であるHurstによって米国に広められ3),本邦では日野原が普及に努めたこと4)で知られている.問題(プロブレム)毎に情報を整理し,プロブレム毎にSOAP(subjective, objective, assessment, plan)に分けて記載する方法で,PDCAサイクル(plan-do-check-act cycle)を回すことによって医療を進めつつ,科学的な診療録の記載を行うよう図られている.この手法は内科系を中心に浸透した.学会組織も立ち上がり(日本POS医療学会),その記載法も医学から看護へと広がった.また,日本内科学会の退院時サマリーにもプロブレムリストが使われている.そして,今,電子カルテ,さらに地域包括ケアの時代を迎え,新たな理想のカルテ像が模索されるなかで,POMRも再考の時期を迎えている.</p>

収録刊行物

  • 日本内科学会雑誌

    日本内科学会雑誌 106 (12), 2529-2534, 2017-12-10

    一般社団法人 日本内科学会

被引用文献 (1)*注記

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