書誌事項
- タイトル別名
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- The changes in relationship among married couples after the birth of the first child
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抄録
<p>目 的</p><p>第1子誕生に伴う夫からみた夫婦関係の変化の過程を明らかにすることを目的とした。</p><p>対象と方法</p><p>生後1~3ヶ月の第1子のいる父親に,Focus Group Interviews(以下,FGIと略す。)を用いて質的帰納的研究を行った。承諾を得た市町村保健センターに,研究協力者の募集を依頼した。研究協力者は,5名と4名の2組のグループに別日程で承諾を得た上で,録音と録画を行いながらFGIを実施した。FGI内容は,逐語録にし,一定比較法と自然主義的探査法手続きを参考に分析を行った。本研究は,茨城県立医療大学倫理委員会の承認を得た。</p><p>結 果</p><p>第1子誕生に伴う夫からみた夫婦関係は,5つの過程で変化していた。子どもの誕生により,2人で子どもを育てるという【夫婦共通の目標への歩みの開始】をし,夫は【育児の大変さを理解し妻をサポートする役割の追加】をする。夫が妻をサポートする役割の追加をすることにより,夫婦は【夫婦関係のバランスを保つ工夫や再調整の実施】を行う。それにより,夫婦双方は【親になるお互いを受け入れようとする姿勢の出現】が生じる。これらの変化の過程を繰り返しながら,夫婦は共に2人で子どもを育てていくという【責任感の芽生えによる家族意識の向上】をするという変化の過程が生じていた。</p><p>結 論</p><p>夫からみた夫婦は,これまで明確ではなかった夫婦共通の目標を持ち歩み始める。共通の目標への歩みの開始は,夫に妻をサポートする役割を再認識させ,それに伴い夫婦は夫婦関係の再調整を行う。夫婦は再調整を行うことにより,親になるために共に成長していくことの必要性に気付き,双方が親になることを受け入れようとする姿勢を持つ。親になるという姿勢の出現により,夫婦で共に子どもを育てていこうという夫としての責任感が芽生え,夫からみた夫婦は徐々に子どもを含めた家族意識を高めていく。第1子誕生後の夫婦は,以上のような変化の過程を踏み,家族発達をしていくことが示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本助産学会誌
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日本助産学会誌 32 (2), 202-214, 2018-12-25
一般社団法人 日本助産学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238055057280
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- NII論文ID
- 130007549966
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- ISSN
- 18824307
- 09176357
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可