関西医科大学附属病院ドクターカー運用開始後1年間の運用実績

  • 池側 均
    関西医科大学附属病院高度救命救急センター
  • 鍬方 安行
    関西医科大学附属病院高度救命救急センター
  • 室谷 卓
    関西医科大学附属病院高度救命救急センター
  • 梶野 健太郎
    関西医科大学附属病院高度救命救急センター
  • 櫻本 和人
    関西医科大学附属病院高度救命救急センター
  • 高橋 弘毅
    関西医科大学附属病院高度救命救急センター
  • 中嶋 麻里
    関西医科大学附属病院高度救命救急センター
  • 中村 文子
    関西医科大学附属病院高度救命救急センター

書誌事項

タイトル別名
  • Report of the first-year results of a doctor’s car system implemented by Kansai Medical University Hospital
  • カンサイ イカ ダイガク フゾク ビョウイン ドクターカー ウンヨウ カイシ ゴ 1ネンカン ノ ウンヨウ ジッセキ

この論文をさがす

抄録

<p>関西医科大学附属病院高度救命救急センターでは,枚方市の施策に協力する形で平成29年4月1日から枚方寝屋川消防本部とともにワークステーション方式のドクターカー運用を開始した.平成30年3月31日までの1年間の運用を検証する.当院のドクターカー活動は,運行時間は平日午前9時から午後5時まで,予め定めた基準に基づき枚方寝屋川消防本部指令室からの出動要請によって,救急医1名が救急隊とともに出動するシステムである.出動範囲は,枚方寝屋川消防本部および交野市消防本部管内の枚方市,寝屋川市,交野市である.運用日数は244日,403件の出動要請に対して,途中引揚が140件あり,実働件数は263件であり,診療した傷病者数は283人だった.内因性疾患が204人を占めており,内因性院外心肺停止65人,脳血管障害75人などであった.現場では199人に輸液路確保,113人に超音波検査を実施した.薬剤投与は105人に行われ,アドレナリンキット投与が69人を占めた.要請から平均5分で出動し,10.8分で現場に到着し,現場活動は8.8分,現場から病院到着は9.6分だった.283人中199人を当院で受け入れた.ドクターカー搭乗医師はスマートフォンを携帯し,ビデオ通信アプリを用いてドクターカー内と初療室をつなぐことによって,診断から治療が遅滞なく行えるように工夫している.引き続き症例を集積し,解析を行い,地域貢献に役立つものに成長させていきたい.</p>

収録刊行物

参考文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ