エキシマレーザーシースによる橈側皮静脈からのリード抜去症例

  • 薗田 正浩
    1 独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センター循環器科
  • 田上 和幸
    1 独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センター循環器科
  • 山下 恵里香
    1 独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センター循環器科
  • 蔡 榮鴻
    1 独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センター循環器科
  • 田中 秀樹
    1 独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センター循環器科
  • 塗木 徳人
    1 独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センター循環器科
  • 青木 恵美
    2 独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センター皮膚腫瘍形成外科
  • 佐保 尚三
    3 独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センター麻酔科
  • 野元 三治
    4 独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センター病理診断科
  • 上野 隆幸
    5 独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センター心臓血管外科
  • 福元 祥浩
    5 独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センター心臓血管外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Lead Extraction with Excimer Laser Sheath via Cephalic Vein
  • Perspective from E-journals in J-STAGE

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説明

<p>72歳男性が,デバイス感染と診断され,リード抜去目的に当院紹介となった.完全房室ブロックにて右鎖骨下からDDDペースメーカが植込まれており,9年後にジェネレータ交換術を施行し,その16ヵ月後にポケット部の腫脹と疼痛が出現した.心房(RA)リードは鎖骨下静脈穿刺にて,心室(RV)リードは橈側皮静脈からカットダウンにて留置されており,RVリードからエキシマレーザーシースを用いて剥離を開始した.穿刺部は問題なかったが,その後,レーザーシースの通過に少し抵抗があり,上大静脈まで達したところでレーザーシースの進みが悪くなり,右心房に入ったところで進まなくなった.リードの癒着もなく,リード先端がフリーになったが,レーザーシース内にリード先端を収納できないため,そのまま全体を抜去した.抜去したRVリードの周りには,レーザーシース先端が進まなくなった部位に一致して,橈側皮静脈と思われる組織が認められた.今後のリード抜去の実施において,橈側皮静脈からのエキシマレーザーシースによるリード抜去に注意を要すると考えられた症例を経験したので,報告する.(心電図,2018;38:20~27)</p>

収録刊行物

  • 心電図

    心電図 38 (1), 20-27, 2018-03-20

    一般社団法人 日本不整脈心電学会

参考文献 (8)*注記

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