熱交換器を用いた除湿換気が寡日照地域における促成トマトの収量・品質に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of Dehumidifying Ventilation with a Heat Exchanger on Fruit Yield and Quality of Tomato under Forcing Culture in Low Sunshine Region
  • ネツコウカンキ オ モチイタ ジョシツカンキ ガ カニッショウ チイキ ニ オケル ソクセイ トマト ノ シュウリョウ ・ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p>本研究では,冬季の日中において熱交換器を用いた除湿換気を行い,促成トマトの収量・品質に及ぼす影響について検討した.ハウス内の相対湿度を指標にして熱交換換気を行うと,対照よりハウス内の気温がわずかに低下するものの,湿度が低下し,果実の結露時間が短縮した.曇天日にはハウス内の二酸化炭素濃度が対照より高く推移した.熱交換換気下で栽培すると,1~2月の商品果収量は対照より少ないが,1~5月の合計収量は対照と有意差はなかった.また,熱交換換気下の果実は,3月および4月の空洞果数が少なく,1~3月の果実糖度が高まった.このことから,熱交換換気は1~5月の収量が対照と有意差がない一方で,対照に比べて果実品質が向上することが明らかになった.加えて,熱交換換気は耕種的防除を目的とした除湿技術として有効であると考えられた.</p>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 17 (4), 415-422, 2018

    一般社団法人 園芸学会

参考文献 (2)*注記

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