中堅看護師が転職前に行う予測と転職後に遭遇する現実との相違の構造

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  • Differences between Expectations and Experiences of Experienced Nurses Entering a New Work Environment

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<p>本研究の目的は,中堅看護師が転職前に行う転職への予測と転職先の病院で遭遇した現実との相違の構造を示すことである.臨床経験が5年以上で,1回の転職経験を持つ看護師をネットワークサンプリングにて募り,7名の看護師に対し半構造化面接を行った.得られたデータは,グラウンデッド・セオリー・アプローチの手法に基づき継続比較分析を行った.その結果,7つのカテゴリーが抽出された.中堅看護師が転職前に行う予測は,【転職の理由】【転職先の吟味】【期待の抑制】から形成される【転職への期待や肯定的なイメージ】【転職後に起こりうることに対する予期的な懸念】であった.転職後に遭遇する現実には【予想や期待と相違する現実】の他に,事前の予測が及ばない【予想を超えた現実】があり,転職した看護師には新人看護師とは異なるリアリティショックがあることが示唆された.それに対し,現実的職務予告によって就業前に組織や職務に関する現実的情報を提供しておくこと,新人看護師とは別に,転職看護師に特化したサポート体制を整備することが必要と考えられた.</p>

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