書誌事項
- タイトル別名
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- A case of supernumerary phantom limb induced by intention to move the left plegic limb
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説明
<p> 大脳や脊髄障害など四肢の欠損を伴わない患者にみられる幻肢を余剰幻肢と呼ぶ。余剰幻肢は, 脳血管障害ではこれまで比較的稀と報告されてきた。今回, 筆者らは, 右被殻出血により重度麻痺を呈した左上肢に余剰幻肢を生じた 40 代男性例を経験した。余剰幻肢は, 麻痺肢を他動的に動かされても出現しないが, 本人の動かそうとする意図と共に, 他者により他動的に動かされると出現するという, 稀な特徴を認めた。本例の病態機序については, 線条体-視床-皮質回路において運動前野皮質の機能は保持されているが, 視床からの求心性感覚情報が遮断されているために, 企図された運動のイメージと実際の運動のミスマッチが矯正できず, 運動企図による余剰幻肢が誘発されたものと推測する。</p>
収録刊行物
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- 高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 37 (4), 366-371, 2017-12-31
一般社団法人 日本高次脳機能学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238060746880
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- NII論文ID
- 130007542751
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- ISSN
- 18806554
- 13484818
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可