ため池の保全における現状と課題

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タイトル別名
  • Present States and Problems of Pond Conservation
  • タメイケ ノ ホゼン ニ オケル ゲンジョウ ト カダイ

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抄録

<p>近年,ため池を生物の生息場として保全する動きがみられつつあるものの,保全策に関する知見の蓄積および議論は十分に進んでいない。特に,灌漑利用の失われたため池では,それまで遷移を抑制していた維持管理作業も失われており,水生植物の繁茂や陸地化の進行が生息する生物に影響を与えることが予測される。そこで本報では,水生植物の生育状況が魚類の生息に与える影響について分析を行い,そこからため池保全の現状と課題について考察を行った。調査の結果,水生植物の過度な拡大は魚類の生息に負の影響を与えると考えられた。また,灌漑利用を失ったため池において水生植物帯の極端な拡大が認められ,維持管理の消失が急速な生物多様性低下につながる可能性が示唆された。</p>

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