07発-25-ポ-03 乳幼児期における下腿三頭筋・腱の発育

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抄録

<p> 本研究は、乳幼児期の発育にともなう下腿三頭筋ならびにアキレス腱の変化について調査し、その特性について明らかにすることを目的とした。本研究の被験者は乳幼児174名(月齢:6 – 74ヶ月)とした。測定項目は身長、身体質量、下腿長、足長、超音波画像診断装置を用いたアキレス腱長(腓腹筋腱長、ヒラメ筋腱長)、腓腹筋筋腹部の筋束長と羽状角、ヒラメ筋筋腹部の筋束長と羽状角であった。さらに、腓腹筋腱長、ヒラメ筋腱長はそれぞれ下腿長で除された%MG長、%SOL長も算出した。これら全項目の相関関係を算出した結果、月齢は身長、身体質量、下腿長、足長、腓腹筋腱長、ヒラメ筋腱長との間にそれぞれ有意な相関関係を示したが、%MG長、%SOL長の間には認められなかった。さらに%MG長、%SOL長は身長、身体質量、下腿長、足長の間にも有意な相関関係を示さなかった。以上の結果から、乳幼児期のアキレス腱は環境的要因によってその長さを変化させる可能性を示唆された。一方、各筋腹部の羽状角については全ての項目において有意な相関関係を示さなかった。したがってアキレス腱長と羽状角はそれぞれ異なる要因によって発育されるものと推察された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238062139008
  • NII論文ID
    130007581220
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.159_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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