08測-24-口-13 項目応答理論のアンケート調査への適用(5)

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タイトル別名
  • ハイパーボリックコサインモデルによるスポーツ種目選好の尺度

抄録

<p> 学力テストなどに用いられる通常の項目応答理論は個人特性値θが高くなるにつれて正答確率が累積的に高くなるため累積法と呼ばれ、特性曲線は単調増加をする。それに対して、「好き」「同意」などの選択に関してはその特性曲線は単峰型となり、展開法モデルと呼ばれる。展開法モデルには項目位置パラメタbのみを含み、反応確率が最大50%に限定されるSSLMモデルがあるが、本研究では反応確率が50%に限定されないハイパーボリックコサインモデルを用いてスポーツ種目選好について尺度化を行う。対象はF大学学生79名で、42種目のスポーツ種目の中から体育実技としてやってみたい種目を選択してもらった。結果、テニス(- 0.66)、サッカー(- 0.55)、バスケットボール(- 0.54)など中学・高校の体育として取り上げられた球技などは中央の尺度値を示し、ウォークラリー(1.16)、社交ダンス(1.72)、ウォーキング(2.00)などは周辺の尺度値を示した。また、個人の尺度値θの平均に性差はなかった(相関比=0.077)が、女子よりも男子の分散が大きく、多様な種目を選好する傾向を示した。θおよびbは類似した分析法である数量化理論Ⅲ類のサンプルスコアとカテゴリースコアと高い相関を示した。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238062147840
  • NII論文ID
    130007581367
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.174_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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