11教-24-口-38 小学校中学年の水泳運動におけるけのび習得のための学習指導プログラムの有効性に関する研究
説明
<p> けのびは、水中を効率よく進む動作を習得する上で最も基本的かつ重要な動作であるとされる(合屋、2013;奥野、2010;柴田、2003)。これまでの水泳授業では、ストリームラインの形成に焦点が当てられたけのびの学習が取り組まれてきた。しかし、中島・高木(2016)は、けのびの習熟過程について、立位姿勢から水平姿勢への浮き沈みの動作を伴った姿勢変換や蹴り出しなどの推進力を得る動作、浮いた状態での姿勢維持に向けた技術の習得が重要であることを示している。そこで本研究は、泳力に関する技能レベルを基に抽出した泳ぐことが苦手な児童(男子5名、女子4名、いずれも3年生)を対象に、けのび習得を目的とした学習指導プログラムを作成し、浮く・泳ぐ運動の単元においてその有効性を検証した。具体的には、先述した技術の習得に向けた教材を系統的に配列した学習指導プログラムを10単位時間で実施した。データの収集ならびに分析の方法については、単元前後で抽出児にけのびの試技を行わせ、距離の測定と観察的動作評価法を用いて動作を評価した。その結果、抽出児全体のけのびの平均距離は1.97m、動作全体の平均得点は0.35点の有意な向上が確認された。</p>
収録刊行物
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- 日本体育学会大会予稿集
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日本体育学会大会予稿集 69 (0), 250_2-250_2, 2018
一般社団法人 日本体育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238062158080
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- NII論文ID
- 130007581513
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- ISSN
- 24241946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可