01史-24-口-01 19世紀のメルボルンの主要紙にみるハーリング

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抄録

<p> 18世紀のアイルランドでは、民族的娯楽(national pastimes)であるハーリングが各地で行われていた。19世紀になり、航海技術の発達や大英帝国の植民地の拡大などを理由に、アイルランドの人々が海外へ移住し、その先々でコミュニティを形成する。そして、ハーリングはアイルランド移民によって、世界の様々な場所で行われるようになる。メルボルンでは、1878年に、ヴィクトリア・ハーリング協会がハーリングのルールを制定したことが、先行研究により報告されている。これは、ハーリングを近代スポーツ化したGAA(Gaelic Athletic Association)の設立(1884年)よりも早い時期である。また、1844年と1845年には、メルボルン在住のプロテスタントの人々のパレードを妨害する目的で、アイルランド系カトリックの人々がハーリングを行なっている。</p><p> 本研究は、アイルランド移民によるGAA設立以前のハーリングに関する基礎資料を作成する目的で、19世紀のメルボルンに着目し、オーストラリア国立図書館で電子化されている主要紙ヘラルド、アーガス、エイジを用い、ハーリングに関する記事について検討する。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238062175488
  • NII論文ID
    130007581762
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.70_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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