04生-25-ポ-15 降雨と風を伴う環境が中強度走運動中のヒトの体温・エネルギー代謝に及ぼす影響

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  • 冷環境下(10℃)に着目して

抄録

<p> 【背景】降雨と風が運動中のヒトに及ぼす生理的影響を報告した研究は少ない。【目的】走運動中のヒトの体温とエネルギー代謝に降雨と風を伴う冷環境が及ぼす影響を明らかにすること。【方法】被験者は男性7名で、環境温10℃、相対湿度50%に設定された人工気象室で10分間の安静後、60分間の走運動を降雨と風あり(RW)、降雨と風なし(CON)の2条件で行った。運動強度は70%VO2maxとし、服装はポリエステル100%の長袖ランニングシャツとランニングパンツとした。尚、降雨量は10mm/hr、風量は2m/secに設定した。【結果】直腸温、平均皮膚温は運動中、RWがCONと比較して有意に低い値を示した。温熱感覚はRWがCONと比較して有意に低い値を示した。酸素摂取量は運動中、RWがCONと比較して有意に高い値を示した。RPEは運動開始50分目、60分目にRWがCONと比較して有意に高い値を示した。呼吸交換比、血漿乳酸濃度、血漿ノルエピネフリン濃度は運動中、RWがCONと比較して有意に高い値を示した。【考察】冷環境の降雨と風は熱放散量の増加を原因とした身体冷却によって、核心温低下とエネルギー消費量増加をまねき、さらにはエネルギー基質としての糖利用を増加させる可能性が示された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238066192000
  • NII論文ID
    130007581197
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.131_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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