02社-24-口-17 アメリカ人バスケットボールコーチの指導観に関する研究

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  • 日本人バスケットボールコーチとの指導観の違いに着目して

Description

<p> 千葉(2016)は、高校バスケットボール指導者を対象とした質問紙調査を行い、2012年の暴力事件前後の時期に暴力行為を行っていた指導者の比率が減少したことと、被暴力経験のある指導者ほど暴力行為を行う傾向について報告した。本研究では、日本人コーチの指導観と比較をするために、2017年と2018年に8名のアメリカ人バスケットボール指導者に1時間程度のインタビュー調査を行った。本研究では、ミシェル・フーコーの「対象化」という考えを理論的枠組みとして、インタビュー内容の分析を行った。インタビュー調査の結果、全ての指導者は選手に暴力行為を一切行っていないことが確認された。さらにアメリカ人の指導者はポジティブ・コーチング・アライアンス等の影響を受け、選手の欠点や失敗を叱責するよりも、選手の積極的な姿勢を肯定的に褒める指導方法に変わってきていた。一方で、アメリカ人の指導者は校則やチーム内のルール、試合出場の選手選考の権力を通して、選手を「従順な」存在にしていることが示唆された。さらに全ての回答者はキャプテンをコート内のコーチとして重要視しており、他の選手との意思疎通を図る役割を期待していた。</p>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390564238066227328
  • NII Article ID
    130007581806
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.83_2
  • ISSN
    24241946
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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