03心-24-ポ-09 熟練サッカー選手における実行機能と視覚探索活動

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抄録

<p> サッカーにおいて優れたパフォーマンスを発揮するためには、状況を素早く的確に捉えプレーをすることが必要である。スポーツ行動に関する研究では、スポーツ特有の認知特性については検討している一方で、一般的認知特性を検討した研究は限定的である。そこで、本研究では、大学日本一になった経験を有する5名の熟練サッカー選手(EP)と、ローカルレベルの競技経験しか有していない5名のローカルサッカー選手(LP)を対象に、スポーツ特有の認知特性として視覚探索活動、一般的認知特性として認知的創造性を取り上げ、サッカー選手のパフォーマンスとの関係について検討することを目的とした。結果では、EPはLPと比較して意思決定の正確性が高く、状況を的確に捉え、意思決定していると考えられる。注視位置においては、EPはLPと比較して守備者に対してより長い時間視線を配置させていた。サッカーの攻撃場面においては、相手選手に関する情報を得ることが的確な意思決定に寄与していると推察される。一般的認知特性においても、EPはLPよりも認知的柔軟性に優れており、新たな解決策を見出す、素早く作戦を変更するといった能力が優れている可能性が示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238068261760
  • NII論文ID
    130007581856
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.98_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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