On the Structure of the Tarkakāṇḍa in the <i>Brahmasiddhi</i>

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  • <i>Brahmasiddhi</i> Tarkakāṇḍaの構成と内容概観

Abstract

<p>紀元後7–8世紀の哲学者Maṇḍanamiśraの最後の著作とも言われるBrahmasiddhi (BS)は,様々な議論を網羅的に扱った大著である.Kuppuswami Sastri版の校訂本は四章構成となっていて,その内第二章はTarkakāṇḍaと呼ばれているが,この章立てはAcharya[2006]が示す通り,後代付け加えられた区分である可能性が高い.BSには四本の注釈が存在するが,最も古いVācaspatimiśraの注釈を除く三注釈は,Tarkakāṇḍaの存在を認め,その目的を「証言(śabda)と他の認識手段が矛盾なく無区別(abheda)を証明すること」であるとする.このような証言とそれ以外の認識手段の間の矛盾は,BS冒頭で既に問題提起されており,矛盾を解消するための努力がTarkakāṇḍa全体の骨子であると言ってよい.そして,その議論の中で,しばしばミーマーンサーの諸原則が,従うべきルールとして提示される.BSはヴェーダーンタの伝統の上に位置づけられることが多い著作であるが,実際にはMaṇḍanaは,多くの重要な局面でミーマーンサースートラを引用し,ジャイミニやシャバラの見解に沿った解釈を示す.</p><p>本稿では,Tarkakāṇḍaの構成を大まかに提示した後,Maṇḍanaがミーマーンサーのルールを自身の議論に適用する一例を取り上げ,彼の哲学にミーマーンサーの伝統がどれほど影響を与えているかを考察する.</p>

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