肝シミュレーション・ナビゲーション手術

DOI
  • 大城 幸雄
    東京医科大学消化器外科茨城医療センター消化器外科
  • 下田 貢
    東京医科大学消化器外科茨城医療センター消化器外科
  • 鈴木 修司
    東京医科大学消化器外科茨城医療センター消化器外科
  • 北原 格
    筑波大学計算科学研究センター
  • 矢野 博明
    筑波大学大学院システム情報系

書誌事項

タイトル別名
  • Liver Simulation/Navigation Surgery

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抄録

<p>肝切除の術前3Dシミュレーションは,2012年に保険収載となって以来普及し,もはや必要不可欠なものになっている.最近の3D解析ワークステーションは,肝容量のボリュームメトリー,肝臓外科解剖の理解,門脈,肝静脈還流域の評価等が容易に可能で有用なため,肝臓手術の術前3Dシミュレーションに関する研究は国内外を問わず多数報告されている.われわれは,肝臓の形状変形を可能とする肝切除シミュレーションソフトウェア「Liversim」を独自に開発し,臨床,教育に役立てている.CT,MRIから生成した3D画像を活用して診断,解析が可能になり,術前の手術プランニングだけでなく術中にもシミュレーション画像をガイドとして参照することが可能になったが,カーナビゲーションのようなリアルタイムナビゲーションにはいまだ至っていない.われわれは,3D計測装置と手術シミュレーションを連動させた新規手術ナビシステムを研究,開発している.今回は肝シミュレーション手術の現状と最先端の技術開発について述べる.</p>

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