認知機能障害のある高齢者における夜間睡眠の実態とADLおよびBPSDとの関連

書誌事項

タイトル別名
  • The Nighttime Sleep-wake Patterns of Elderly People with Cognitive Dysfunction and Their Association with Activities of Daily Living and the Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia
  • ニンチ キノウ ショウガイ ノ アル コウレイシャ ニ オケル ヤカン スイミン ノ ジッタイ ト ADL オヨビ BPSD ト ノ カンレン

この論文をさがす

抄録

<p> 本研究の目的は,施設に入所している認知機能障害のある高齢者の夜間睡眠の実態を把握し,さらに夜間睡眠とADLおよびBPSDとの関連を明らかにすることとした.介護老人福祉施設/特別養護老人ホームに入所中の認知機能障害のある高齢者39人を対象に,センサーマット型睡眠計を用いて夜間睡眠を測定しADLおよびBPSDとの関連の検討を行った.</p><p> その結果,対象者の平均総睡眠時間は503.3(±122.3)分,平均睡眠効率は75.0(±17.6)%であった.ADLが高いほど,在床時間が短かったが,ADLと総睡眠時間や睡眠効率との関連はなかった.BPSDがある人ほど,総睡眠時間が少なく,睡眠効率が低く,入眠潜時と中途覚醒時間は長かった.</p><p> BPSD出現や頻度が高い認知機能障害のある高齢者は睡眠障害を伴っている可能性が示唆された.本研究の結果は,認知症や認知機能障害のある高齢者のよりよい睡眠へのケアを検討するための一助となると考える.</p>

収録刊行物

  • 老年看護学

    老年看護学 22 (2), 31-39, 2018

    一般社団法人 日本老年看護学会

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ