J-PARC/MLF の中性子小角・広角散乱装置「大観」を利用したコロイド構造解析

  • 岩瀬 裕希
    総合科学研究機構(CROSS)中性子科学センター

書誌事項

タイトル別名
  • Colloid Research on the Small and Wide Angle Neutron Scattering Instrument TAIKAN at MLF/J-PARC
  • J-PARC/MLF ノ チュウセイシ ショウカク ・ コウカク サンラン ソウチ 「 タイカン 」 オ リヨウ シタ コロイド コウゾウ カイセキ

この論文をさがす

抄録

<p>茨城県東海村にある大強度陽子加速器施設(J-PARC)の物質・生命科学実験施設(MLF)に設置されている中性子小角・広角散乱装置「大観(TAIKAN)」について紹介する。大観では白色中性子線(波長範囲:0.5~7.8 Å)を利用し,大面積の検出器で散乱中性子を検出することで,一度に広いQ領域(Q=5×10-3~18Å-1)を測定することができる。また,さらに一桁小さいQ領域をカバーできるように,集光素子および超小角検出器の整備を進めており,最終的には観測可能なQQmin)は5×10-4Å-1に到達する。装置の性能向上と並行して,レオメータなどの試料環境機器の整備も進めている。さらに本稿では,大観における研究例として,SANSとSAXSの相補利用による球状ミセルの解析,およびRheo-SANSによる紐状ミセルの解析について紹介する。</p>

収録刊行物

  • Oleoscience

    Oleoscience 16 (10), 487-492, 2016

    公益社団法人 日本油化学会

参考文献 (4)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ