設備管理による改善効果の把握 -定性的損益構造モデルの提案-

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タイトル別名
  • Grasping the Improvement Effects of Production Equipment Management-A Proposal of Qualitative Profit-Loss Structure Model-
  • セツビ カンリ ニヨル カイゼン コウカ ノ ハアク テイセイテキ ソンエキ

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抄録

近年,製造業において設備の果たす役割がますます大きくなってきており,設備管理活動の重要性が増してきている.また,TPM活動に代表されるように設備管理のための手順も確立されつつある.しかし,設備管理によりどのような効果が得られるのか明確になっておらず,活動の評価があいまいになっているのが現状である.本報では,設備管理の直接効果,波及効果をあげ,それらの効果と企業の意思決定項目,財務指標の因果関係を明確にする.また,その結果に基づき設備管理を行う企業の収益構造モデルを作成する.さらに,そのモデルから設備管理が財務体質の改善にどう貢献しているのか定性的に把握する.本研究は,設備管理による改善効果を経済的効果にまで広げて把握することで,財務体質の影響という観点から設備管理活動の評価を行うことを可能にしている.また,設備管理活動の重点項目を絞り込み,計画的に活動できるように指針を与えている.

収録刊行物

  • 品質

    品質 26 (4), 123-135, 1996-10-15

    一般社団法人 日本品質管理学会

参考文献 (5)*注記

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