書誌事項
- タイトル別名
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- Molecular understanding of hierarchy and lineage of mesenchymal stem cells in vivo
- カンヨウケイ カンサイボウ ノ カイソウセイ ・ ケイフ ノ ブンシ リカイ
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説明
<p>間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell:MSC)は組織幹細胞の一種である.臨床研究に使用されるヒト骨髄由来培養MSCは免疫抑制作用を持つことで,様々な疾患への良好な治療成績が報告されている.しかしながら,生体個体レベルにおけるMSCの性質は不明な点が多く,MSCの系譜/階層性の分子理解はほとんど進んでいない.我々は,遺伝子改変マウスを使用した解析から,肢芽等の未分化間葉系組織に認められるpaired related homeobox 1(Prrx1)陽性細胞は,骨格形成過程の一時期に重要な役割を果たす幹/前駆細胞ポピュレーションを形成することを見出した.Prrx1陽性細胞内の不均一性を解析したところ,Prrx1陽性細胞には,幹細胞性の高いPrrx1+Sca1+集団と,分化指向性を持ったPrrx1+Sca1-集団が存在し,骨芽細胞分化系譜においては,Prrx1+Sca1+細胞,Prrx1+Sca1-細胞,Prrx1-Sca1-Osterix+前骨芽細胞,そしてPrrx1-Sca1-TypeI Collagen+成熟骨芽細胞が存在し,これらの細胞が順次分化・成熟することで骨形成が起きることがわかった.Runt-related transcription factor 2(Runx2)は,MSCから骨芽細胞へと分化する際に働く必須の転写制御因子である.Runx2コンディショナル欠損マウスを使用することで,Prrx1陽性細胞の骨芽細胞分化系譜においては,Prrx1+Sca1+細胞からPrrx1-Sca1-Osterix+細胞になるまでの間に,骨形成のうえでRunx2が必須の役割を持つことが分かった.「どのような幹細胞が,どのような細胞となり,どのような機能に重要なのか?」を生体個体レベルで明らかにすることは,従来知られていなかったcell populationの同定だけでなく,疾患病態の理解や,新たな治療候補分子の発見につながる可能性がある.</p>
収録刊行物
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- 日本薬理学雑誌
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日本薬理学雑誌 153 (2), 67-72, 2019
公益社団法人 日本薬理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238075486720
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- NII論文ID
- 130007593616
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- NII書誌ID
- AN00198335
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- ISSN
- 13478397
- 00155691
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- NDL書誌ID
- 029494830
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- PubMed
- 30745516
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可