2根2根管性上顎乳中切歯の存在により後継永久歯の萌出遅延がみられた1例

DOI
  • 北村 尚正
    徳島大学大学院医歯薬学研究部臨床研究部口腔科学部門臨床歯学系小児歯科学分野
  • 杉本 明日菜
    徳島大学大学院医歯薬学研究部臨床研究部口腔科学部門臨床歯学系小児歯科学分野
  • 河原林 啓太
    徳島大学大学院医歯薬学研究部臨床研究部口腔科学部門臨床歯学系小児歯科学分野
  • 岩本 勉
    徳島大学大学院医歯薬学研究部臨床研究部口腔科学部門臨床歯学系小児歯科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Additional Maxillary Primary Central Incisor Root Causing Disturbance of Permanent Tooth Eruption
  • Case Report

この論文をさがす

説明

<p>過剰根とは,一般的な形態から逸脱した歯(奇形歯)の一種であり,複根や副根を有した歯根をいう1)。永久歯ではほとんどすべての歯種において過剰根を認めることは知られているが,乳歯において過剰根を認めることは極めて稀とされている。国内の過去の報告例においても,上下顎乳犬歯,上顎第2乳臼歯,下顎第2乳臼歯の臨床報告が数例あるのみで,上顎乳中切歯での報告はない。</p><p></p><p>今回われわれは,上顎左側乳中切歯において2根2根管を有し,後継永久歯の萌出障害の一因となったと考えられた1例を経験したのでその概要を報告する。</p><p></p>

収録刊行物

  • 小児歯科学雑誌

    小児歯科学雑誌 56 (1), 81-86, 2018-02-25

    一般財団法人 日本小児歯科学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ