〈郊外〉文学者・萩原朔太郎

書誌事項

タイトル別名
  • Sakutarō Hagiwara, a Suburban Writer: His Imaginary Hometown in “Kyōdo-boukei-shi,” <i>Hyō-tō</i>, and <i>Neko-machi</i>
  • 〈郊外〉文学者・萩原朔太郎 : 「郷土望景詩」『氷島』『猫町』から幻の家郷まで
  • 〈 コウガイ 〉 ブンガクシャ ・ ハギワラサクタロウ : 「 キョウドボウケイシ 」 『 ヒョウトウ 』 『 ネコチョウ 』 カラ マボロシ ノ カキョウ マデ
  • ――「郷土望景詩」『氷島』『猫町』から幻の家郷まで――

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抄録

<p>詩人・萩原朔太郎を、関東大震災後の東京郊外に移住し、郊外化現象をテクスト化した文学者として捉え直した。彼にとっての「郊外」は、郷里前橋の郊外、東京東郊(田端)をへて、西郊(馬込、小田急線沿線)へと変遷する。それは遊歩空間であると同時に、都市消費社会の確立にともなう社会状況との緊張関係の渦中に、彼自身を投げ込む場所でもあった。その諸相を朔太郎の散文(散文詩、エッセイ、小説)および詩集『氷島』収録詩篇を中心に検証した。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 63 (2), 31-43, 2014-02-10

    日本文学協会

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