土木学会関連指針の観点からの「流動性を高めた現場打ちコンクリートの活用に関するガイドライン(国土交通省)」について

  • 前川 宏一
    東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻,横浜国立大学都市イノベーション研究院
  • 橋本 親典
    徳島大学大学院社会産業理工学研究部理工学域
  • 坂田 昇
    鹿島建設(株) 土木管理本部 土木技術部

書誌事項

タイトル別名
  • “Guideline on Utilization of Placing the Concrete Having 12 cm of Slump in Site (by MLIT)” from a Point of View on “Recommendations Related to Fresh Concrete” Published by JSCE
  • ドボク ガッカイ カンレン シシン ノ カンテン カラ ノ 「 リュウドウセイ オ タカメタ ゲンバウチ コンクリート ノ カツヨウ ニ カンスル ガイドライン(コクド コウツウショウ)」 ニ ツイテ

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抄録

<p>2017年7月から,国土交通省が発注する一般土木工事の鉄筋コンクリート構造物を対象に,「流動性を高めた現場打ちコンクリートの活用に関するガイドライン」の運用が開始された。半世紀以上続いた積算基準のスランプ8cmが12cmに変わった。さらに,条件によって高流動コンクリートの使用を示した。究極のコンクリート工は,締固め不要の高流動コンクリートを用いた完全自動施工であることは自明である。しかし,積算基準のスランプが12cmになることで,コンクリート工の生産性が大いに向上すると期待されている。このガイドラインの技術的根拠として,土木学会制定の「施工性能にもとづくコンクリートの配合設計・施工指針[2016年版]」と「高流動コンクリートの配合設計・施工指針[2012年版]」が大いに貢献している。本稿では,このガイドラインと両配合設計・施工指針の関係について解説する。</p>

収録刊行物

  • コンクリート工学

    コンクリート工学 56 (3), 213-217, 2018

    公益社団法人 日本コンクリート工学会

参考文献 (1)*注記

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