2017年チリ総選挙 ――新しい選挙制度と政治勢力はチリの政治を変えるのか?――
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- 三浦 航太
- 東京大学大学院総合文化研究科博士課程
書誌事項
- タイトル別名
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- The 2017 General Elections in Chile: Do the New Electoral System and Political Forces Change Chilean Politics?
抄録
<p>2017年末に行われたチリの総選挙で、ピニェラ元大統領が勝利し、4年ぶりに右派政権が誕生した。他方で、2017年総選挙は、新しい選挙制度の導入と新興の左派勢力「広域戦線」の台頭という点で特徴づけられる。第一に、政治不信を生み出す一因とされた旧来の選挙制度にかわって、今回の選挙より新たな選挙制度が導入された。選出方法、区割り、議員定数の改正などを通じて、政党間競争を高め、政治の代表性を改善することが目指された。第二に、学生運動を起源に持ち、既存の政治や経済格差への不満を背景に近年支持を集めてきた、新しい左派勢力「広域戦線」が、今回の選挙を通じて台頭を見せた。チリでは民主化以来、左右の二大政党連合による固定的な政治の構図が続いてきた。新しい選挙制度の導入と、広域戦線の台頭は、そうした従来の政治を変える可能性をもたらすものである。</p>
収録刊行物
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- ラテンアメリカ・レポート
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ラテンアメリカ・レポート 35 (1), 1-16, 2018-07-31
独立行政法人 日本貿易振興機構アジア経済研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238080300544
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- NII論文ID
- 130007608946
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- ISSN
- 24340812
- 09103317
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可