脳波分析を活用した、ヒトの「食べたい気持ち」「やみつき感」に関連した感性の解明

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タイトル別名
  • A development of new method to measure a human sensitivity related to the feeling “desire to eat” by using EEG analyses.

抄録

【目的】<br><br>脳波分析を活用した、ヒトの「食べたい気持ち」「やみつき感」に関連した感性の数値化、可視化<br><br>【方法】<br><br>被験者に感性アナライザ1)(簡易脳波計)を装着して、連続的に脳波を測定しながら以下の実験を実施した。1)同一食品群で数種の商品(メニュー)を提示し、アンケートにて「食べたい」「食べたくない」を回答。2)全食品(メニュー)に対するアンケートを回答後、それらの中から1品を決定して実際に試食を実施。3)試食したメニューについて再度アンケートで「食べたい」「食べたくない」を回答。<br><br>【結果】<br><br>得られた脳波については、ノイズ除去などの前処理をした後、周波数変換によってスペクトルを算出、4-22Hzにおける特徴量を抽出した。アンケートで得られた評価をもとに、「食べたい」と答えたときの脳波の特徴と「食べたくない」と答えたときの脳波の特徴を比較し、周波数4-22Hzのすべての組合せ(19変数、19!=1.2165×10^17通り)から最大の分類率を示す周波数の組合せ5種を選び出した(分類率;食べたい時に「食べたい度合い」が取れている=認識しているか否か)。周波数4-22Hzの特徴量における分類率が59.8%だったのに対し、選ばれた周波数5種の特徴量の分類率は85.5%を示した(約25%分類率が向上した)。以上の一連の実験結果から、「食べたい」に関連する脳波特徴の抽出が可能となり、食前・食後の脳波を測定することで、その食品の「食べたい」気持ちが測定できる可能性が示された。<br><br>1) 感性アナライザc 電通サイエンスジャム https://kansei-analyzer.com/

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238081456256
  • NII論文ID
    130007479103
  • DOI
    10.11402/ajscs.30.0_135
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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