FIB-X線CTを用いた微小流体包有物の形態観察

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タイトル別名
  • Morphological study of fluid inclusion using FIB-XCT technique.

抄録

集束イオンビーム装置とSPring-8(BL47XU)を用いた高分解能X線CTを用いて変成岩中に含まれる7µm程度の微小流体包有物の三次元形態観察を実施した.三波川変成帯の四国中央部別子地域より採取した変成岩中の流体包有物の形態は岩体の沈み込み期に捕獲されており,上昇期の密度再平衡を被っていることが期待される.CT像を撮影した流体包有物は面が発達した負結晶を為しており,負結晶の結晶面角の関係は石英の面角関係を満足するものであった.CT像の三次元的な観察により微小包有物内部の気液比を正確に求め,包有物のバルク組成と密度の推定を行った.石英中の包有物が保持する密度は300ºC程度の圧力を保存しているとされており(Küster & Stöckhert, 1997),本研究で得られた密度(300ºC、260MPa程度)は先行研究による試料採取地域の上昇PTパスの低温延長とみなしてよいと考えられる.

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  • CRID
    1390564238082575616
  • NII論文ID
    130007617505
  • DOI
    10.14824/jakoka.2014.0_42
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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