トマト果頂部の小孔形成過程の組織学的観察

  • 寺林 敏
    京都府立大学大学院生命環境科学研究科
  • 武井 美穂子
    京都府立大学大学院生命環境科学研究科:(現)タキイ種苗株式会社
  • 伊達 修一
    京都府立大学大学院生命環境科学研究科
  • 藤目 幸擴
    京都府立大学大学院生命環境科学研究科:(現)株式会社セントラルフルーツ

書誌事項

タイトル別名
  • Histological Observation of Small Hole Development at the Blossom End of Tomato Fruit

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抄録

果実(子房)頂部の組織形態学的観察を行い,着果促進剤処理の影響による小孔形成の過程を調査した.'スーパー優美'を用いて園試処方1/2単位濃度の培養液で水耕栽培し,トマトラン(有効成分クロキシホナック:4-クロロ-2-ヒドロキシメチルフェノキシ酢酸ナトリウム)500倍希釈液(HCPA 196ppm)と2000倍希釈液(HCPA 49ppm),ジベレリン酸0ppmと15ppmを組み合わせ,計4種類の着果促進剤を開花時の花に散布処理した.HCPA 49ppm+GA 15ppm区で,果頂部に小孔が形成された果実が多く発生した.いずれの処理区においても,開花後1週目の子房で果頂部花柱直下の果芯と内果皮の接合部が裂けて間隙が生じ,この間隙が子室までつながっていた.HCPA 49ppm+GA 15ppm区では,開花後2週目にさらに間隙が大きくなり小孔が形成され,さらに,果頂部に果皮,花柱基部が裂けてコルク化した果実が発生した.

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参考文献 (12)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238084072320
  • NII論文ID
    110007161154
  • NII書誌ID
    AA11646210
  • DOI
    10.20809/seisan.15.3_180
  • ISSN
    24242403
    13410156
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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