養液栽培における有機培地の連用が培地の理化学的特性とイチゴの生育・収量に及ぼす影響

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  • Effects of Organic Substrates Used Successively on Physical and Chemical Characteristics of Substrate and Growth and Yield of Strawberries in Soilless Culture

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抄録

繊維状ヤシ殻と混合ピート(ピートモス:バーミキュライト:パーライト=6:1:1)を主体とする有機培地の使用回数(新品,再使用培地)が理化学的特性に及ぼす影響及び,それらの特性とイチゴの生育・収量との関係について調査した.培地の化学的特性では,新しい培地を使用した直後には無機成分の溶出・吸着傾向に大きな変化が生じたが,その後はほとんど変化がなかった.一方,物理的特性はヤシ殻繊維混合比率が高い培地ほど,使用回数の増加に伴い水分保持力が増加した.ヤシ殻繊維混合比率が高い培地では,使用回数の増加に伴うC/N比の低下が顕著であった.イチゴの可販果収量は2〜3月(2月3日〜3月29日)でのみ培地による差が生じた.2〜3月の可販果収量は,使用回数に関わらずヤシ殻繊維混合比率との間に,高い負の相関がみられ,ヤシ殻繊維混合比率が高くなるにつれ減少する傾向がみられた.しかし,ヤシ殻繊維混合比率の増加に伴う収量の減少程度は,新品培地に比べ再使用培地の方が小さかった.2〜3月の可販果収量と培地の理化学的特性との関係をみたところ,使用回数に関わらず培地の含水率(r=0.74)との間で高い正の相関がみられた.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238084298752
  • NII論文ID
    110004737704
  • NII書誌ID
    AA11646210
  • DOI
    10.20809/seisan.13.1_15
  • ISSN
    24242403
    13410156
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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