トレハロースの飼料添加が暑熱環境下の泌乳牛の酸化ストレス指標に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of Trehalose Supplementation on Oxidative Stress Markers in Dairy Cows at High Environmental Temperatures
  • トレハロース ノ シリョウ テンカ ガ ショネツ カンキョウ カ ノ ヒニュウギュウ ノ サンカ ストレス シヒョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p>暑熱期の乳牛は,酸化ストレス状態にあることが知られている.泌乳牛において,トレハロースの飼料添加による酸化ストレス指標の改善が報告されているが,暑熱期での効果は不明である.本研究では,6頭の泌乳牛を対照区とトレハロース区(1.5%添加)に分け,2群×2期のクロスオーバー試験を暑熱期と適温期に実施し,血液,乳汁及び第一胃内容液の酸化ストレス指標への影響を調べた.暑熱期の飼料摂取量は,トレハロース区が対照区よりも多く(P<0.01),第一胃液中の原虫数は,暑熱期,適温期ともにトレハロース区においてEntodinium 属が多かった(P<0.05).抗酸化能を表す1,1-diphenyl-2-picrylhydrazyl(DPPH)ラジカル消去活性は,暑熱期,適温期ともにトレハロース区の乳汁で高く(P<0.05),血漿でも暑熱期のトレハロース区が高い傾向を示した.これらのことから,暑熱期における泌乳牛の飼料へのトレハロースの添加は抗酸化能の改善に有効と考えられた.</p>

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参考文献 (25)*注記

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