風環境下におけるヒノキの遺伝子発現と成長解析

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タイトル別名
  • Analyses of gene expression and growth in <i>Chamaecyparis</i> <i>Obtusa</i> under windy condition

抄録

<p>風は複雑な影響を及ぼす環境要因である。風は葉面境界層抵抗を減少させることで光合成や蒸散の増加を引き起こすが、蒸散過多による水分ストレスの増加やこれに伴う受光面積の減少により光合成を減少させる場合がある。また風による生理的応答に加えて、風による物理的ストレスが茎伸長の阻害や茎直径の増加に寄与するなど形態的変化ももたらす。本研究では、異なる風環境下におけるヒノキの遺伝子発現解析と成長解析を行った。試験は、静岡大学静岡キャンパス内のビニールハウスで行い、4年生のヒノキ苗を用いて成長比較、生理応答、遺伝子発現の3項目の試験を行った。すべての試験は送風機を用いて送風を行い、成長比較試験では、強風区、中風区、弱風区、無風区の4処理区設け、かつ各処理区に湿潤区と乾燥区を設けた。生理応答試験は、送風区と無風区の2処理区を設け、自作した茎流センサ(桜谷センサ)を用いて樹液流速と水ポテンシャルを測定した。また、生理応答試験に使用した各処理区の個体から葉をサンプリングし、遺伝子発現解析に使用した。葉からRNAを抽出し、RNAシーケンス解析で網羅的かつ定量的に解析した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238089075840
  • NII論文ID
    130007645357
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_305
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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