東北地方におけるスギ人工林の経営的評価-長期継続調査データの分析-
書誌事項
- タイトル別名
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- Economic evaluation of Japanese cedar plantation in Tohoku: analyzing data from long-term experimental monitoring plots.
抄録
<p> 演者らは、先行研究(西園ら、2008、日林誌90:232-240)において、東北地方のスギ人工林に設置された固定試験地の長期継続調査データを解析し、林分材積の平均成長量が長期にわたって低下しないことを明らかにした。この結果は、林分材積の成長傾向からみると、長伐期を採用することが不合理でないことを示している。 ただし、伐期の長短について検討するためには、成長傾向のみでなく、各種の経済的な要因(木材価格・育林費用など)についても考慮する必要がある。また、林分材積の総量だけでなく、サイズ分布構造(径級別の材積・本数等)に関する情報も重要である。径級ごとに木材価格が異なる場合には、林分の経済的な価値は、材積の総量だけでなく、サイズ分布に依存して異なるためである。先行研究では、これらの点の検討が不充分であった。そのため、本研究では、固定試験地の長期継続調査データを用いて、収益性の長期的な推移を分析し、東北地方のスギ人工林の経営的評価を行った。また、サイズ分布構造の長期的な推移を分析し、収益性とサイズ分布構造との関連について検討した。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 491-, 2019-05-27
日本森林学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238089096448
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- NII論文ID
- 130007645582
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可