東北地方落葉樹林の種組成と樹木サイズ ~日本海側から太平洋側にかけて~

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タイトル別名
  • species composition and tree size in deciduous forests in Tohoku ~from Japan sea side to pacific ocean side~

抄録

<p>日本海側と太平洋側では気候の背腹性のために種組成が大きく異なることが知られている。また、森林サイズ構造も気候に応じて異なる。このように種組成やサイズ構造による林分構造は気候環境によって異なる。しかし、気候と林分構造をみるうえでサイズ構造に注目した研究は少ない。本研究では、気候に応じた種組成とサイズ構造の違いを明らかにするために、山形県と宮城県の日本海側から太平洋側にかけて6カ所の落葉広葉樹林で毎木調査を行った。胸高直径5㎝以上の全樹木の種同定と樹高・胸高直径の測定を行った。各調査地の気候データは国土数値情報ダウンロードサービスから、1㎞メッシュごとの値を取得した。種組成は日本海側調査地ではブナとミズナラ、太平洋側ではコナラが全調査地を通してみられた。また、胸高直径の頻度分布は、積雪量が多いブナの純林では釣り鐘型、それ以外では逆J字型と二つのパターンがみられた。また、主成分分析の結果から、サイズ構造に関する指標には、気温の影響が大きいことが推察された。このように、林分構造は気候に応じて種組成だけでなくサイズ構造にも違いがあることが示された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238089702144
  • NII論文ID
    130007645419
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_335
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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