キクイムシ被害木早期発見への近赤外の有効性—北海道カラマツ林での事例—

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タイトル別名
  • early detection of bark beetle attack to use NIR image -the case of japanese larch of Hokkaido-

抄録

<p>キクイムシ被害の拡大防止には、被害木の広域での早期検出が重要である。広域での被害把握を個体レベルで行うには、小型の無人航空機(UAV)が適しており、被害木の早期把握には、近赤外域(NIR)も撮影可能なマルチスペクトルカメラに注目が寄せられている。近年、市販のUAVにも搭載可能なマルチスペクトルカメラが登場しており、被害木の検出にどの程度活用できるのか、北海道で問題となっているカラマツヤツバキクイムシによるカラマツの集団枯死被害で検証することとした。被害地域で撮影したマルチスペクトルカメラ(Green、Red、Red Edge、NIRの4バンド)とRGBカメラの情報をもとに30個のパラメータを作成し、ランダムフォレストによって健全木、キクイムシ被害木、枯死木の識別を行った。新規枯死木が黄・赤変する8月下旬の画像で判別をしたところ、全体精度94.4%、κ=0.789であった。パラメータの重要度はNDVIやNIRに関するパラメータよりもRed EdgeとRedの比など、Red EdgeやRedに関するものが上位を占めており、変色時の識別にはRed EdgeやRedを活用したパラメータの使用が有効であると考えられた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238090893440
  • NII論文ID
    130007645776
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_653
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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