斜面変動場の透水性に依存した積雪期の間隙水圧変動特性
書誌事項
- タイトル別名
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- Fluctuations in pore water pressure depend on permeability of the potential landslide mass during snow-covered period
抄録
<p> 地すべり地などの斜面変動場では,地盤内部の間隙水圧が斜面安定に強い影響を及ぼす。豪雪地域に属する新潟県伏野地すべりの観測によれば,冬期の間隙水圧は降雪が主体の厳冬期に低下し融雪が主体の融雪期に上昇する。ところが土層の透水性が極めて低いノルウェー・Roesgrenda地すべりでは,間隙水圧が厳冬期に上昇し融雪期に低下する特異な観測結果が得られた。この間隙水圧変動は積雪層の増減のみに応答することから,積雪荷重の非排水緩速載荷によって励起された過剰間隙水圧であると考えられた。積雪荷重と間隙水圧は比例関係にあり,比例式から求められた積雪荷重に対する間隙水圧の負担割合は約0.5となった。この値は理論的には積雪荷重の約半分を間隙水が受け持ち,その結果土粒子間で受け持つ有効応力の増分が抑えられて斜面の不安定化に寄与することを意味する。一方,土層の透水性が相対的に高い伏野地すべりでは排水条件となるため過剰間隙水圧は発生せず,融雪水の浸透のみが間隙水圧の上昇に寄与すると考えられた。以上から,積雪期における斜面変動場の間隙水圧は土層の透水性に依存した変動特性を示すことを明らかとなった。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 636-, 2019-05-27
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238090898816
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- NII論文ID
- 130007645732
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可