人工膝関節置換術後のPseudomeniscusに対して鏡視下手術を施行した2例

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抄録

<p>今回,我々は人工関節置換術(TKAおよびUKA)後に著明な疼痛を呈したPseudomeniscusに対して鏡視下手術を施行した2例を経験したので報告する.症例1 64歳 女性 右膝人工関節全置換術(TKA)後6ヶ月頃から歩行時と屈曲時の疼痛を認め,次第に症状増悪し,歩行困難となり術後8ヶ月目に関節穿刺実施し,淡血性の関節液を認めた.培養では感染を認めなかった.症状軽減しないため,術後9ヶ月目に鏡視下手術実施した.外側コンパートメントにPseudomeniscusを認め,これを除去した.術後すみやかに症状軽減した.症例2 74歳 女性 既往歴 糖尿病 左膝人工関節単顆置換術(UKA)後7ヶ月頃から次第に歩行痛および屈曲時痛が増悪し歩行困難となり術後8ヶ月目に鏡視下手術を同様に実施し術後すみやかに症状軽減した.病理組織所見は線維結合織と線維軟骨から構成され,軽度の炎症細胞浸潤を認めた.人工膝関節置換術後のPseudomeniscusに対して鏡視下手術は有効であった.</p>

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