催眠と脳の科学

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タイトル別名
  • Hypnosis and Brain Science
  • (Lectures,The 32nd Symposium on Life Information Science)
  • (講演,第32回生命情報科学シンポジウム)

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抄録

催眠は明らかに脳における現象であり、様々な実験がなされているが、いまだその機序の明確な説明には至っていない。動物実験には向かないこと、またヒトでもfMRIやPETのような大掛かりな装置での計測が難しいことなどが解明を困難にしている。筆者はもっぱら、脳波でどこまで解明に迫れるか、様々な状況下での測定を試みてきた。脳波で見る催眠状態は、決して眠っている状態ではなく、安静閉眼状態とほとんど変わりがない。しかし、そこで生じている現象には、明晰夢や予知夢などと似通ったものも多くみられることから、夢の起因や機序にも視野を拡げつつ、脳の情報処理過程について考えてみたい。

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