物理的乱数発生器を用いた「場」の測定システムを目指して

書誌事項

タイトル別名
  • Approach to an Advanced Field-Measuring System Using RNGs
  • (Research Paper,The 32nd Symposium on Life Information Science)
  • (研究発表,第32回生命情報科学シンポジウム)

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説明

個人の念力や人類全体の感情・意識の変動によって、放射性同位元素の崩壊や熱雑音などの物理的過程を利用した乱数発生器(RNG)が発生する乱数の出力に偏りが生じることが報告されている。たとえばプリンストン大学の「地球意識計画」では、世界数十ヵ所に配置されたRNGの出力を継続的にモニターして、世界的な出来事との関連性を調べてきており、2001年9月11日の同時多発テロなどにおいて乱数の分布に著しい変化が生じたことが報告されている。しかしながら世界的な出来事がもたらす影響については再現不可能なために、因果関係を確実に解明していくことは容易ではない。人間の念力の効果についても、定量的に同じ条件で再現することは難しく、事例を積み重ねて統計的に推論するしかない。 著者らは、RNGが生成する乱数に対して、影響を与え得るさまざまな要因との間の因果関係を解明することを目的として、新規測定システムの開発を進めている。具体的には、6台のRNGをパソコンに繋ぎ、そのうち3台を対照となる環境に設置し、残りの3台を測定したい「場」に設置する。独自のソフトウエアを用いてこれら6台の乱数出力(1台当たり毎秒7,680ビット、台数はさらに増やすことが可能)を同時に取り込み、リアルタイムで各種統計量を計算し、両グループの間での乱数の分布の違いを記録・表示する。この手法によって、特定の「場」の状態を再現性良くかつ定量的に測定できるのではないかと期待している。センサーとしての応用可能性を探るために、複数のRNGを用いた時の互いの空間配置の効果についても現在、検討中である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238091543296
  • NII論文ID
    110008711164
  • DOI
    10.18936/islis.29.2_194
  • ISSN
    24240761
    13419226
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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