キュウリにおける極微弱生物光の発光機構

  • 小久保 秀之
    国際総合研究機構生体計測研究所:東邦大学理学部心と生命の環境学研究センター
  • 山本 幹男
    国際総合研究機構生体計測研究所:東邦大学理学部心と生命の環境学研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Research on Emission Mechanisms of Biophotons from Cucumber
  • ([Proceedings]Without Peer-Review,The 25th Symposium on Life Information Science)
  • (研究発表,第25回生命情報科学シンポジウム)

説明

キュウリなどの植物体に傷をつけると、その傷口から通常よりも非常に強いバイオフォトン(極微弱生物光)が発せられる。切断したキュウリの自然発光には複数のメカニズムの存在することが想定された。本研究では、キュウリの生物光の発光機序を検討し、1)アスコルビン酸の酸化反応、2)スミレ葉アルデヒドなどの緑の香りの生合成反応、3)緑の香りの生合成反応に誘発される別種の生体防御反応の3種を主な発光起源と推定した。キュウリ切片に、α-リノレン酸、リノール酸、アスコルビン酸オキシダーゼ、脂質過酸化酵素を添加すると発光強度が増したことから、1),2)の反応系の発光が確認された。3)の反応の発光の確認と、1),2)の発光が自然発光に占める割合の同定が、今後の課題として残った。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238091763840
  • NII論文ID
    110006632596
  • DOI
    10.18936/islis.26.1_53
  • ISSN
    24240761
    13419226
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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