胃原発髄外性形質細胞腫との鑑別に苦慮した表面隆起型病変の1例

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  • A CASE OF SUPERFICIAL ELEVATED LESION THAT WAS DIFFICULT TO DISTINGUISH FROM EXTRAMEDULLARY PLASMACYTOMA OF THE STOMACH

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抄録

<p>67歳女性.上部消化管内視鏡検査で胃体下部小彎に20mm大の黄白色の境界やや不明瞭な平坦な隆起性病変を認めた.NBI併用拡大観察ではMicrovascular patternは血管の増生を認めるがirregularityに乏しく,癌の所見はないと判断した.形質細胞腫を疑い,病変より生検を行ったが確定診断は得られず,確定診断目的にESDを行った.病理組織学的には粘膜固有層に形質細胞のびまん性の増殖を認めたが,形質細胞腫は否定的であった.本症例の内視鏡画像は形質細胞腫の内視鏡像と酷似しており,拡大観察像も形質細胞の増殖をとらえていたと考える.本症例は内視鏡診断の限界例と考えられ,今回報告する.</p>

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