この論文をさがす
説明
<p>本邦で施行されるTKAの約3%が再置換術である.2大要因は人工関節周囲感染(以下PJI)とaseptic looseningである.今回我々は両者の鑑別に難渋した症例を経験したので報告する.症例は78歳女性,右変形性膝関節症に対し近医にてTKA施行され術直後は経過良好であったが,術後3年で右膝痛と腫脹が出現,保存的に経過観察とされていたが徐々に増悪,術後7年でPJI疑いで紹介受診となった.採血データでCRP陽性・ESR亢進,CT・MRIにて膝蓋上嚢にリング状エンハンス,シンチグラムでの集積亢進を認めたが,関節液所見は細菌培養陰性,好中球数90/ul,分画11%,α-defensin陰性であった.関節液所見を重視するMSIS(Musculoskeletal Infection Society)のPJI診断基準5)に準じPJIを否定し再置換術を施行した.PJIの診断には関節液所見が重要である.</p>
収録刊行物
-
- 整形外科と災害外科
-
整形外科と災害外科 68 (1), 123-125, 2019-03-25
西日本整形・災害外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390564238092089472
-
- NII論文ID
- 130007650157
-
- ISSN
- 13494333
- 00371033
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可