超電導が拓く夢の世界を目指して

  • 和泉 輝郎
    産業技術総合研究所 省エネルギー研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Towards an ideal world with superconductivity
  • 超電導が拓く夢の世界を目指して : 希土類系超電導線材開発の現状と将来展望
  • チョウデンドウ ガ ヒラク ユメ ノ セカイ オ メザシテ : キドルイケイ チョウデンドウセンザイ カイハツ ノ ゲンジョウ ト ショウライ テンボウ
  • —Current status and prospects for rare-earth barium copper oxide superconducting tapes—
  • —希土類系超電導線材開発の現状と将来展望—

この論文をさがす

説明

1986年に発見され、フィーバーを巻き起こした高温超電導は今どんな状況に置かれているのか。この論文では、液体窒素中でも超電導を示す希土類系超電導体(REBa2Cu3Oy、RE:希土類元素)を用いた線材開発の開発経緯と現状、そして将来展望について解説する。同線材の開発の歴史として、重要な3つの課題を選択し、その解決の過程を紹介した。これらの成果により、数百A/cm幅(77 K, 自己磁場)の臨界電流特性を持つ数百mを超す長さの線材が販売されるに至り、最近では各種の機器に対応した特殊性能(磁場中特性等)についても大きな進歩を遂げている。さらに、これらの線材を用いた機器開発が始まっており、早期の実用化が期待されるところである。

収録刊行物

  • Synthesiology

    Synthesiology 12 (1), 6-18, 2019

    国立研究開発法人 産業技術総合研究所

参考文献 (34)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ