外側型変形性肘関節症(腕橈関節-関節症)に対する人工橈骨頭置換術―治療成績と病因論の考察―

書誌事項

タイトル別名
  • Radial Head Replacement for Radiocapitellar Osteoarthritis: Clinical Outcomes and Considerlation of Etiology

この論文をさがす

説明

<p> 背景:腕橈関節-関節症に対し人工橈骨頭置換術を行った5例の成績を報告し病因を考察する.</p><p> 対象と方法:2013年2月から2015年4月に手術を施行した5例/5肘,平均年齢61.8歳である.術後follow-up期間は平均12.5か月であった.肘関節外側部痛を主訴とし,3例は回内外時にも疼痛を認めた.MRI検査を施行した4/4例で短橈側手根伸筋腱の変性を認めた.Boyd変法とともに人工橈骨頭置換術を施行した.</p><p> 結果:VASによる疼痛の評価は術前73点から術後25点に改善した.MEPSは術前54点から術後82点に改善した.</p><p> 考察:腕橈関節-関節症は外側上顆炎の関節内病変が進行し,関節症性変化が高度になったために発生するとわれわれは考えている.関節症性変化が軽い初期には外側上顆炎に対する手術のみで良いが,関節症性変化が著明となり回内外時にも疼痛を訴えるものには人工橈骨頭置換術の方が良いと考える.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ