肘関節外側側副靱帯裂離骨折における靱帯損傷度の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of Ligament Injury Severity in Lateral Collateral Ligament Avulsion Fracture in the Elbow

この論文をさがす

説明

<p> 肘関節脱臼骨折の一つの損傷形態である外側側副靱帯裂離骨折には上腕骨付着部の剥脱度において完全損傷と部分損傷が存在する.肘関節外側側副靱帯裂離骨折における靱帯部分損傷の危険因子を検討した.対象は男19,女10例で,年齢は平均27歳であった.全例に裂離骨片に対して観血的治療を施行した.術中所見から得たデータである裂離骨片の大きさ,内側の損傷様態,鉤状突起骨折の有無を外側側副靱帯の完全損傷群と部分損傷群間で比較検討した.裂離骨片の大きさは微小:18例,縦長の小:10例,および大:1例であった.外側側副靱帯損傷度は部分:7例,完全:21例,および完全かつ伸筋群剥脱:1例であった.外側側副靱帯損傷度と裂離骨片の大きさや内側側副靱帯損傷度との間にχ二乗検定にて有意な関連を認めた.外側側副靱帯部分損傷の診断に内側側副靱帯損傷度が予測因子(オッズ比16.2:二項ロジスティック回帰分析)となることが示唆された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ